どうも。@lifeasobiです。山と渓谷社から出ている「山小屋とコロナ禍」を読んでみたので、取り止めのない感想をつらつらと書いていきたいと思います。
最近、またコロナウィルスが猛威を振るい非常事態宣言が出されるまでになりました。私の記憶では2020年年明けに徐々に広がり、まさかここまで長引くとはその当時は思ってもいませんでした。
2020年は登山界隈だけでなく世界的に歴史の教科書に載る年になったと思います。
そして2021年もきっとコロナは終息などせず、withコロナの時代が暫く続くのではと思っています。
そんな中で登山を趣味にしている私たちはどのように登山と向き合っていけば良いのかを考えさせられる一冊となりました。
ツイート
本を読みながらいくつかツイートしてみたので、それをまとめてみました。
途中までタイトルのコロナ禍をコロナ渦と誤認識していました。
山小屋とコロナ渦を読む pic.twitter.com/YHtj8TJXhE
— lifeasobi (@lifeasobi) January 9, 2021
黒百合ヒュッテと高見石小屋の方が出てきた。
やっぱり宿泊客を平年より取れなくて大変みたい
そして寝具のシーツ洗うのって大変なんですね。
インナーシーツ持参はコロナ落ち着いても継続してもいいのではないかなあ。小屋の人の
換気は対策のほんの一部に過ぎず、小屋にウイルスを持った人がいて、しかもウイルスを撒き散らすような行動をとってしまったら多少の換気では追いつかない
むしろ冬は換気することで気温が下がり、乾燥を助長する
というのがまさにと思った。
やはり不要不急の外出は— lifeasobi (@lifeasobi) January 10, 2021
— lifeasobi (@lifeasobi) January 9, 2021
南アルプス市による林道や登山道の閉鎖措置は来年はありえないと述べられている。
夏に落ち着けばいいなあ— lifeasobi (@lifeasobi) January 10, 2021
色々な小屋の方の話が書いてあって興味深かった。
各山小屋の対策
去年は南アルプスにある小屋はほとんど小屋を閉めており、他の地域も初夏から定員を従来の半分以下に絞って営業を開始してくれた小屋がほとんどだと思います。そして、小屋の宿泊も完全予約制の箇所がほとんで、テント場も完全予約制であったり、混み合うお盆などのハイシーズンは予約制になっていたのがほとんどだと思います。
実際に私が、晩秋に縦走をした時の雲ノ平山壮などは店員が25名でした。また、テント泊をした双六小屋のテント場もハイシーズンは完全予約制でした。
私が昨年尋ねたテント場で予約制でなかったのは劔沢キャンプ場と常念小屋、太郎平小屋のテント場でした。
本にも書かれていましたが、太郎平小屋はそこから先の雲ノ平山壮、黒部五郎のテント場が予約制だったために、そこで制限がかかりそこまで増えることはないだろうとの判断だったようです。
去年テント泊をした双六小屋、太郎平小屋、常念小屋全てに言えることですが、テント泊の受付は小屋内で行っていたのですが、マスクの着用が必須となっていました。
劔沢キャンプ場も外でソーシャルディスタンスを保っての受付でした。
そして、代表者一名が受付をするルールとなっていました。
たまに、登山者の中でマスクをしていなかったり、ハンカチで口を覆う程度の方を見受けられました。
私はそれをみて非常に残念に感じました。山を登る人にルールを守れない人や、自己中心的な人は少ないと思っていたのですがそんなことはなかったようです。お酒やオシャレギアを担ぐくらいならマスクを担いでこいと思います。小屋の方の立場からすると、怖いと思います。
この夏はマスク、携帯用アルコールスプレー、体温計は必須だったと思います。きっとこれは2021年も変わらないと思います。
テント泊の場合、宿泊の予約とビールを買う時以外に小屋の施設を利用するのはトイレの時です。トイレは私の感覚からすると、ドアノブなど誰もが触れるところがありリスクが高いところだと感じます。
小屋によってはアルコールを置いているところもあり、対策しているところもあります。また、水が豊富(?)な太郎平小屋のトイレ近くでは手洗い用に水が出しっぱなしなっていました。
本にも書いてありましたが、情念小屋のキャンプ場のトイレは共有の柄杓で手を洗うことになっておりました。これは少し不安に感じました。
なんにせよ小屋の方は今までにない状況でできることをやってくださり小屋を開いてくださっているのをヒシヒシと感じました。
実際に小屋に泊まった雲ノ平山壮では広い個室に2組の4人しかおらず、距離を保つことができるだけでなく、パーティションも設置してあり飛沫対策がしてありました。
夕食の石狩鍋も本来は皆さんで鍋をつついていたのが、この時は一人ずつ配膳してもらう形でした。おかわりも自由にできたのですが、自分でよそうのではなく小屋の方によそってもらう形でした。
宿泊者が少ない中でも、仕事が増えて大変そうだなと感じました。
これから
普段、小屋は混んでいるイメージがある為、どうしても避けてきました。ですが、コロナ対策でどこも完全予約制になり定員を絞ったために普段とは違い小屋に泊まってもかなりゆったりと過ごすことができました。そんないい面も今回の件で確認することができました。
もちろん経営者の方からすると赤字で経営が成り立たなくなるのもわかります。個人的にはテント泊は倍くらいの料金にして、小屋泊も1.5倍くらいまで値段を上げてもいいのではないかなと思います。
また、小屋の方がやっている登山道の整備などの費用は協力金として別途徴収すればいいのにと思ってしまいます。
1人1000円だとして、ハイシーズンだと100人とか小屋に泊まるそうなので、それだけでも100万円になります。テント泊の人も含めるとハイシーズンの1日の協力金は結構な額になると思うんですよね。
さらに登山道を整備してみたいっていう登山者やボランティアしたいっていう登山者っていると思います。そんな人が参加できるツアーを組むのもいいのかなって思っちゃいます。いわゆるスタディーツアー的なものですね。
だって、普段自分達が使う登山道ってどうやって整備されるか興味あるじゃないですか。木道なんてどうやっているんだろうと思っています。クラウドファンディングですごくお金が集まったのって、それだけ何かをしたいけどどうやって何をしたらいいかわからないってことの証明だと思います。登山道整備やってみたいな。
2021年登山
2021年は去年色々な事情で閉鎖になった南アルプスに行きたいです。南アルプスの小屋って自治体持ちのものがほとんで、個人経営の小屋は肩の小屋などの一部だけだそうです。逆に自治体が管理している指定管理者の為、価格なども自由に変更することができなかったそうです(今は条例が変わったとのこと)。自治体管理なので、自治体からお金をまわしてもらえばいいのにと思いましたが、当然そんなお金は回ってきません。日本人口の5%程度が登山人口の割合です。5%の為にお金は使えないといのは確かにその通りですね。
そして知らなかったのですが登山道も県が管理していたり、自治体が管理していたり、誰も管理していない場所があるそうです。黒部尾根なんかも管理者が誰もいない登山道だったそうです。それなのに県が登山道の使用を禁止したそうです。私は禁止自体は悪いとは思いませんが、その辺りの管理を曖昧にして進めるのがいかがなものかと思いました。
2021年は新しく知ったこともあるそんな南アルプスに登りたいなと思います。北岳は前回登ったので、次は間ノ岳に登ってみたいなと思います。
まとめ
自分にできることってなんだろうって思います。自分の生活も保証されないこんな世の中ですが、登山を続ける限りはできる限り支援をしていきたいと思います。
登山をする者として今後、登山とどう向き合っていけばよいかを考える良いきっかけになる本でした。文章も読みやすくさらっと読むことができました。
リアルタイミムの声が聞けるとても良い本でした。今このタイミングで読む価値があると思いました。
でわでわ。またねぇ〜