芸術

2019年夏会の瀬戸内国際芸術祭で瀬戸内海の大島を訪ねた。知らないということが罪だと感じた。-2日目の2島目-

こんにちは、@lifeasobi です。

瀬戸内国際芸術祭2019の夏会が8/25で終わってしまいました。

瀬戸芸に毎回参加している身として夏会に参加しないということは許されないと思い、夏会が終わる前に一泊で行ってきました。

2010年に訪れて以来9年ぶりに大島に訪問です。大島を久しぶりに訪れて色々感じることがありました。芸術祭のホームページより下記を引用させてもらいました。

ハンセン病回復者の国立療養施設がある大島。こえび隊の大島案内に参加して大島の歴史を学んでほしい。

大島の作品を見るための所要時間

今回は男木島から高速船に乗り、大島に14時に着きました。16時までが作品鑑賞時間になるので2時間ほどで全て見て回ることになります。

ここの作品は一部の作品を除き、全て同じ場所に集中して展示してあります。ですので2時間あれば比較的ゆったりと見ることができると思います。

大島は先ほど書きましたが、ハンセン病患者の方の療養所があります。参考に下記を他のページから引用させてもらいました。

国は、1931年以降、らい予防法によってハンセン病患者をハンセン病療養所に強制患者の出た家を真っ白になるほど消毒をしたり、国民を指導して「無らい県運動」を進めるなど、ハンセン病は国の恥、恐ろしい病気という誤った意識を国民に植え付けました。終戦後の1947年から、日本の療養所でもアメリカから輸入したプロミンや東大の三もりぞう教授の合成したプロミンの治療でハンセン病は治る病気になりましたが、一度、植えつけられた差別意識はそう簡単になくすことはできません。それどころか国は、日本国憲法下においても、らい予防法を廃止せず、強制隔離政策や「無らい県運動」を継続したため、ハンセン病患者と回復者への偏見・差別による人権侵害が助長されることになりました。

 

日本では1947年にプロミンによる治療が始まり、治る病気になったにもかかわらず、国は療養所での生活や医療の改善の予算の確保を優先して、らい予防法を廃止しないで、強制的に隔離する政策を継続しました。医師や弁護士も積極的に予防法廃止の声を上げませんでしたし、さらには私たち国民の無関心、あるいはハンセン病についての理解不足も、1907年の最初の法律の施行から1996年のらい予防法廃止までの90年間の長期にわたり、らい予防法による人権侵害を通用させました。じつは病気が治った回復者のみなさんたちも、らい予防法の廃止により、生活の場である療養所が閉鎖されてしまうことを恐れました。

故郷とのれていて、病気の後遺症もある、そしてまだまだ社会には根強いハンセン病への差別・偏見が残っていました。回復者のみなさんは、らい予防法の廃止を強く主張できない事情があったのです。回復者のみなさんに、そのような想いを抱かせてしまった国や医学会、法律家、する私たち国民も反省しなければならないと思います。

心に残った作品ベスト3

どれも心に響く作品でした。アートを通じで過去、現在、未来を繋ぐ。そんな作品が多かった気がします。

ベスト3

リングワンデルング

昭和8年の山の散歩道を復活させた作品になります。普段、登山をするので気持ちのよいトレイルを歩きながら、間近に島々を見ることができました。ここを一番最初に訪れたのですが、ベスト1の作品を理解するのに先に訪れてよかったです。

ベスト2

Nさんの写真

作品番号を忘れてしまったため正確なタイトルを忘れてしまいましたが、Nさんをモデルとした写真の作品。Nさんも写真倶楽部で病気を患いながら写真を撮っている方でした。自分には切り取れない写真と、Nさんの歴史を感じる作品でした。自分もいつかこんな風に写真をとりたいと思うと同時に、色々な経験を通し趣のある大人になりたいと感じました。

ベスト1

大島の登山道から四国側を見ると意外に近いと感じます。当時、この島にい方も同じように感じ泳いだり船で故郷に帰ろうとしたそうです。しかし病気であることに加え、潮の流れの関係でほとんどの方がその途中で亡くなってしまったとのことです。

この作品では作家さんが実際にシーウォーカーとフィンを使って本州から島へと泳いだ記録を流す作品でした。小エビ隊の方がわかりやすく説明してくださいました。さらにその方がトレイルランナーで素敵な方でした。よい出会いでした。

まとめ

9年前の第一回に比べると若い作家さんの作品が増えいたと思います。また、恥ずかしながら2回目の訪問にも関わらず、ハンセン病、それに対する政策のことも理解不足でした。この訪問を通じで無知であること、知らないということが凄く間違っていることに感じました。歴史を知っていれば、誰かに伝えることや同じ誤ちを起こさないことができます。自分にできることは知らないことを知り、消化し伝えることだと感じました。

いつかまた訪れようと思います。

追記:

帰りの船は16時半が最終ですが通常であれば積み残しはなさそうです。

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