こんにちは。@lifeasobiです。
下町ロケットや半沢直樹で有名な池井戸潤さんの”七つの会議”を読みました。
今年に入って5冊目の本です。今月はなんだか沢山小説を読んでします。
そろそろ小説以外もじっくり読んでいこうかなとも思います。
概要
構成は短編小説です。
最初はこの物語の主要人物になっていく”居眠り八角”の物語から始まります。
会議中も居眠りするほどの無能係長。
ある日そんな他人に興味のない係長がなぜか上司をパワハラで訴えます。
なぜパワハラの訴えなのかしたのか!?
この無能な係長。。。実はすごいできるやつなのか!?
そんな物語から始まります。
2話目は場面が変わりネジの町工場の話です。
急に話の場面が変わるため、2話目までは普通の短編小説と思い読み進めていました。
3話目は仕事に対して働く意味を見出せないOLさんのお話です。
そのOLが不倫していた社内の偉い人との破局をきっかけに会社を辞めることを決めます。
そんな時にふと、自分が会社で成し遂げたことはなんだろかと考えます。
辞める前に何か成し遂げようと試行錯誤する物語です。
1、2、3話と話が進んでいくにつれ、物語が徐々に絡み合っていきます。
八角さんがいる中堅メーカーに隠された秘密がそれぞれの短編を通じて明らかになっていきます。
お勧めポイント
流石、池井戸さんの作品。
面白いです。
単なる短編と思いきや長編です。
長編を読みたい方はもちろんのこと、
短編を読みたい方にもお勧めです。
ただ、短編構成が理由だともいますが
他の作品に比べたらスピード感を感じることはできなかったです。
加えて、池井戸さんの作品は水戸黄門的な要素をいつも感じるのですが、
今回はそれほど逆転劇はなかったかなと思います。
読書感想文
短編小説が徐々に絡み合っていき最後は長編になる。
久しぶりに体験しました。
面白かったです。恩田陸さんのドミノを思い出します。
不正をしている会社、
人に立ち向かっていく人々。
新しい事業を始めようとする人。
働くとはなんなのかを少し考えさせられます。
私も会社員です。
もちろんお金のために働いていますが働いているからには何か爪痕を残してやりたいと思っています。
そうなこと感じさせてくれる作品です。
さらに顧客に対する考え方あるべき姿はこうだというのを示してくれます。
私は何気に3話目のOLさんの話が結構心に残りました。
成長とはこうであり目標を見つけ進むとはこうであるということを示していくれている気がします。
お勧め度
★★★☆☆
go&go&go